[経済]中国経済の概要

ここでは、中国経済の概要を解説します。

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中華人民共和国の経済のあゆみ

中国経済のあゆみをかなり簡略化すると、以下の図のようになります。

Economy in China

大きく分けて二つの経済体制があったといえます。「計画経済」と「社会主義市場経済」です。この二つはいずれも、ある時点で急にガラっと体制が変わったのではなく、徐々に体制が変わってきています。これを漸進的改革と呼んでいます。

1949年~1978年までの中国経済

1949年の中華人民共和国が成立(これを新中国成立と呼ぶこともある)したときには、ソ連のモデルを参考とし、国内の主要産業を国営化し、国の計画に基づいて生産量を決める計画経済を開始しました。1953年より、ソ連に倣い、第一次五カ年計画(対象は1953年~1957年)を始動させました。

1958年になると、第二次五カ年計画の始まりと同時に、毛沢東主導による大躍進政策も始まりました。鉄鋼生産量の目標を達成するために、民家の鍋まで引っ張り出してきたのがこの時期です。この時期から1976年の文化大革命の終結まで、中国は動乱期に入ります。政治闘争の激化、知識人や資産階級とされた人々への攻撃、歴史文物の破壊など、甚大な被害をこうむることとなりました。

1978年~現在までの改革開放路線

文化大革命の終結からほどなくして、1978年に鄧小平による改革開放政策が始まりました。この年が中国経済の転換点ともいえるでしょう。最初は「計画経済を主とし、市場経済を従とする」というような状態でしたが、徐々に市場経済を積極的に取り入れることとなり、1992年の鄧小平の南巡講話において、中国における市場経済の導入がますます促進されることとなりました。以下で南巡講話の中から有名な一節を見てみましょう。

计划多一点还是市场多一点,不是社会主义与资本主义的本质区别。计划经济不等于社会主义,资本主义也有计划;市场经济不等于资本主义,社会主义也有市场。计划和市场都是经济手段。

参考訳:計画が多いか市場が多いかは、社会主義と資本主義を本質的に区別するものではない。計画経済は社会主義と同じではなく、資本主義にも計画はある。市場経済は資本主義と同じではなく、社会主義にも市場はある。計画と市場はどちらも経済手段である。

この鄧小平の南巡講話の後、1993年の憲法改正時に「社会主義市場経済」が憲法本文に盛り込まれました。以後、右肩上がりで外国からの企業進出が加速することとなります。2001年のWTO加盟を経て、リーマンショックの2008年まで外資の進出は増えていきました。

今後の中国経済

1993年以降、改革開放と社会主義市場経済という基本的な方針は変わらず、現在に至ります。今後もこの方針は変わらないでしょう。ただし、社会主義の公有制がどこまで追求されるのか、市場経済がどの程度進行するのか、まだまだ分からないことは多いし、中国国内でも論争となっています。

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この本は経済政策に関して中国国内でも様々な見方があるということを紹介しており、偏った一面的な理解を避けられるということでとても有益な本です。

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