中国語初級から脱却するための検定試験活用術

前回は中国語の各種検定試験の難易度と実際の運用能力との関係をイメージ図をもとに見てみました。今回は初級から脱却するための検定試験活用術を見ていきたいと思います。

まず結論からいうと、検定試験対策を利用して勉強すべき範囲を確定するというのが私のおすすめする検定試験の利用法です。では次からその根拠と展開について詳しく見ていきましょう。

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検定試験対策の勉強~範囲とその効果

たとえば中検2級を受験することを考えてみましょう。前回と同じイメージ図を使って考えてみます。まず、次の図の黄色い丸で囲った範囲が中検2級で合格する領域です。

中検2級合格点の範囲

仮にこれから受験するテストの内容を事前に知っていれば、黄色い丸で囲われた領域だけを勉強すればよいでしょう。しかしながら実際は事前に試験問題の内容を知ることはできませんので、準備としては次の黄色く囲った領域について勉強しなければなりません。

中検2級対策勉強の範囲

つまり、中検2級を受験するためには中検2級レベルの領域全てについてあらかじめ勉強しておかなければならないということです。合格点を獲得できるためにはある程度上のレベルの方まで覚えておいた方が合格率は高まります。よって、中検2級の受験対策をすれば上のイメージ図の黄色い領域をカバーすることができることになります。

このように、検定試験対策の勉強は広範囲にわたる知識を身につけることにつながります。あまり周りに中国語環境がない場合、検定試験対策の勉強をすることは効果的な中国語上達方法といえるでしょう。

HSK4級と中検2級は良問ぞろい

中検は上のレベルに行くにしたがって日常会話からはかなり離れていってしまうので、中級以上の方はあまり高レベルを狙うよりは実際に中国語を活用してみるほうが良いと思います。一方で初級の学習者の方は、検定試験をうまく活用すれば飛躍的に中国語レベルを上げることができるでしょう。

私がおすすめする方法は、まずHSK4級に挑戦、次に中検2級に挑戦することです。

HSK4級のすすめ

まずHSK4級をおすすめする理由です。HSKは各級で出てくる語彙が公開されています。この点、何が出てくるか分からない中検よりは対策が取りやすいです。現在は各級に必要な単語リストが次のURLでExcelファイルにまとめて公開されています。最下部の新汉语水平考试(HSK)词汇(2012年修订版)というリンクから単語集をダウンロードできます。

上記URLで手に入るExcelファイルは無造作に単語がリストとして並べられているだけなので「なんだこりゃ」と思われるかもしれません。ですが、このリストをもとに各級で必要な単語を自分で辞書を引きながらピンインや意味を調べていくことによって、語彙力向上につなげることができます。そしてこのリストに載っているHSK4級までの単語は、実際に中国での生活で役立ったりネイティブがよく話したりするものが多いので、初級からの中国語上達には最適の選定であるといえます。

上記URLのリンク先には試験範囲などを解説した各級のHSK考试大纲もPDFで手に入ります。全部中国語ですが一度見てみるのもよいでしょう。

中検2級のすすめ

次に中検2級をおすすめする理由です。

中検2級は文法問題に良質なものが揃っています。もちろん外国語は実践が最重要ですので、まず話してみるのも良いのですが、最低限覚えておかないと意味を取り違えてしまうような知識もあります。中国語でいえば補語の理解などですね。中検2級レベルの文法問題はまさにこのレベルの問題が多く、初級学習者ならばおさえておきたい知識ばかりなのです。

ただ、中検2級の問題の中には難しいものもあるため、無理して合格だけを狙い続ける必要はありません。

初級からのステップアップ

初級から脱却するためには、まずHSK4級で基本単語をしっかりと把握し、次に中検2級レベルの文法を勉強しておくことがベストな方法です。テスト本番の際には体調などで調子が振るわないこともあるかもしれません。私もリスニング問題でボケっとしていて聞き逃すことはよくありました(笑)。なので合格を狙うのはほどほどにしておいて、知識のインプットを優先しましょう。

そしてアウトプットは実践がおすすめです。こちらの効果的な学習法でもご紹介しているとおり、やはり読む・聞く・話す・書くの繰り返しが上達のポイントです。テスト問題というのはある特定の表現を切り取ってきただけのものですので、それができないからといって落胆することはありません。インプットした知識の定着には繰り返しこそが何よりも重要なのです。

以上、中国語初級から脱却するための検定試験活用術でした!

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