中国山西省五台山への旅行記(五台山概要・石家荘からの移動・入山)

華北旅行記を更新中だけども、実はここからがメインの目的地。その目的地とはタイトルにもある五台山だ。まずは簡単に五台山についての概要を記し、その後で石家荘からの移動と入山手続き、泊まった宿について書いてみよう。

今回の旅行は完全な個人旅行で行ってきたので、公共の交通機関を利用して行く方の参考になると思う。

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五台山とは

五台山は山西省の省都・太原の東北に位置する仏教の聖地だ。文殊菩薩の霊場として名高い。冷涼な気候であるため、清涼山の名もある。観音菩薩の霊場である浙江省・普陀山と、普賢菩薩の霊場である四川省・峨眉山、地蔵菩薩の霊場である安徽省・九華山とともに仏教四大名山と呼ばれている。

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梵仙山より眺める五台山風景名勝区

代表的な5つの山が台のように連なっているため、合わせて五台山と呼ぶようになったとのことだ。これら5つの山の頂上は台頂(中国語:台顶 Táidǐng)と呼ばれている。それぞれの名前と標高は次のとおりだ。

五台山を構成する5つの台頂
东台顶Dōngtáidǐng:別名望海峰 Wànghǎifēng、略称东台、標高2795m
北台顶Běitáidǐng:別名叶斗峰 Yèdòufēng、略称北台、標高3061m
中台顶Zhōngtáidǐng:別名翠岩峰 Cuìyánfēng、略称中台、標高2893m
西台顶Xītáidǐng :別名挂月峰 Guàyuèfēng、略称西台、標高2773m
南台顶Nántáidǐng:別名锦绣峰 Jǐnxiùfēng、略称南台、標高2485m

この5つの山に囲まれた地域に後漢時代(1世紀ごろ)に寺院が建てられ始めたのが最初で、唐代のピーク時には360件もの寺院が建てられていたとのことである。平安時代の日本の僧・円仁もこの五台山で修行した。文革期には壊滅的な打撃を受け、多くの文化財が破壊されたが、信仰の場として見事に復活した。現在はこの5つの山に囲まれた地域一帯を五台山風景名勝区(中国語:五台山风景名胜区 Wǔtáishān fēngjǐng míngshèngqū)という名で、仏教徒や僧侶の修行場として、あるいは観光地として整備されている。2009年にはユネスコの世界文化遺産に認定された。

名勝区の中心部は山西省忻州市五台県台懐鎮という行政区画にある。これからこのブログ記事で「五台山」という場合は、この「5つの山に囲まれた地域一帯の五台山風景名勝区」のことを指すことにする。なお、今回の旅行では時間の関係上、台頂には登らなかったので、区域内のお寺めぐりをメインの内容にしている。

石家荘→五台山を長距離バスで移動

2016年5月4日、石家荘のホテルを出て五台山へと向かう。当初は石家荘から山西省の太原へ高速鉄道で移動してから、バスで五台山まで行くつもりだった。しかしよくよく調べてみると、石家荘から五台山への直通のバスが出ているらしい。ホームページに予約電話番号が載っていたので、前日のうちに電話しておいた。

↑このホームページには「7:00/9:00/12:00/14:00出発、石家荘北駅より五台山まで3時間半」とあり、1日4便あるようだった。「午前中は旅の疲れをいやし、午後イチの12:00に出発すればちょうどいいかな」と思い、予約先に電話したら「12:00の便はない」という返事だった。よって14:00発のバスに乗ることとした。

午前中はゆっくりと石家市内で過ごし、昼食をとってからホテルをチェックアウトした。中国のホテルはレイト・チェックアウトが当たり前で、13:30とか14:00まで延長料金等不要というところが多かった。この日もゆっくりと12:30ごろチェックアウトした。

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石家荘市内より石家荘北駅まで路線バスで1元だった。石家荘北駅と石家荘北バスターミナルが近くにあるようで、歩いてすぐにバスターミナルが見つかった。バスターミナルに着いて予約先の電話番号に電話すると「窓口で切符を買ってくれ」という。切符売場の窓口で五台山行きの切符を買った。掲示板を見ると、石家荘→太原石家荘→五台山同じ距離(240km)らしい。なるほど、これなら石家荘から直接行った方が早いだろう。

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改札は仕事をしている改札ではなかったので、何もせず通り抜けた。乗るべきバスを探すと、頭を丸めた僧侶が何人か見えてきた。僧侶の待つ位置がまさに五台山行きのバスが停まっているところであった。

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バス内に入ると、運転手が「对号入座(座席番号順に座って)」というので、切符の番号どおりの席に座る。番号が34だったので、いちばん後ろの座席である。切符は早い者順に売っているようだったので、もしかしたら予約した意味はなかったのかもしれない(笑)。

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両側を僧侶に囲まれて座る。左に台湾から来たという和尚さん、右に尼僧さんが座っていた。

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石家荘~五台山間に高速道路が開通して行きやすくなったとの事前情報だが、ずっと下道を走っていた。途中でサービスエリアというか普通のお店で休憩。ここもトイレはただの穴。

さらに進むと、川の中を通り始める。どうやら橋が壊れているらしい。なぜか盛り上がるバス車内(笑)。ちょっとしたジェットコースター気分だ。

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悪路を通り抜けると、やっとウワサの高速道路に入った。結局、高速道路を走ったのは30分ほど。高速道路を降りて五台山の入山券売所へと到着した。ここでバスを降ろされ、自分で入山手続きをしてから再度別の場所でバスに乗るように言われる。

五台山への入山手続き

バスを降りて入山券売所へと向かった。この時点で17:40。石家荘を出て既に3時間40分経っている。

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巨大な施設であったが、中で入山券を買い、改札のようなところを通過するだけで、身分証チェックや手荷物検査などは特になかった。

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一般客用の入山券は145元。僧侶は別窓口で手続きしていた。

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入山券はこんな感じ。五台山の旅行エリア(中国語:景区 jǐngqū)に入るにはこの券が必要となる。いったん外へ出る場合は外に出る際に外出手続きをしないと、再度入山券を買わなければならなくなるため、この点は注意が必要だ。

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入山券売所を抜けると、さっき降りたバスが移動してきているので、再度それに乗る。さすがにこのシステムは初めてなようで、みな不慣れなようだった。もちろんここで再度バス代を支払う必要はない。バス内では入山券をチェックしに来る人がいた。ここで降りた人もいるようなので、車内は人数が減っていた。

ここで降りた人もいるようなので、車内は人数が減っていた。18:00くらいにバスは五台山の中心部へ向けて出発した。

五台山で泊まった宿

バスは山道をぐんぐん登り、五台山の中心を貫く通りへと到達した。ここからは宿の主人任せだ。あらかじめ宿に電話しておいたところ、バスターミナルで降りるように言われていたため、運転手が「汽车站!(バスターミナル!)」と叫んだ場所で降りた。バスはバスターミナルには停まらず、どんどん先の方に行ってしまうようだった。

バスを降りたのは18:20。石家荘のバスターミナルを出発して4時間20分経っていた。

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バスターミナルに着いたら宿の女将へ電話する。2~3分ですぐに車で迎えに来てくれた。

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ここ、五台山には参拝者用の数多くの民宿がある。私が泊まったのも1泊78元と格安の民宿だ。

なぜ事前に宿へ電話しておいたかというと、中国での格安宿は外国人お断りの場所も多いからだ。数日前に予約した際、念のため「外国人可以住宿吗?(外国人でも泊まれるか?)」と電話で確認しておいたのだ。おかげで迎えに来てくれることになり、電話しておいて良かった。ただ、私が「外国人だ」という言い方をしていたので、宿の女将は金髪碧眼の外国人が来ると思い込んでいたらしく、私を見るなり「你,看起来跟我们中国人一样(見た目は私たち中国人と同じね)」と言っていた。

この日は宿で夕食をとり、次の日の計画をたてた。下調べはほとんどしてこなかったのだが、宿の方たちが五台山の基本的な紹介から、見どころをいろいろと教えてくれた。明日からはお寺めぐりの始まりだ。

五台山への入山関連用語

それでは山西省五台山への入山に関連する中国語を見ておこう。

五台山
Wǔtái shān
五台山
中国・山西省にある仏教の名山。文殊菩薩の霊場。冷涼な気候で「清涼山」とも呼ばれる。
中国佛教四大名山
Zhōngguó fójiào sìdà míngshān
中国仏教四大名山
五台山・普陀山・峨眉山・九華山を指してこのように呼ぶ。
普陀山
Pǔtuó shān
普陀山
浙江省にある観音菩薩の霊場。
峨眉山
Éméi shān
峨眉山
四川省にある普賢菩薩の霊場。
九华山
九滑山Jiǔhuá shān
九華山
安徽省にある地蔵菩薩の霊場。
山西省
Shānxī shěng
山西省
太行山の西方に位置するため「山西」という。省都は太原。
台顶
Táidǐng
台頂
五台山の5つの山の頂上。
东台顶
Dōngtáidǐng
東台頂
標高2795m。頂上に望海寺を有する山。
望海峰
Wànghǎifēng
望海峰
東台頂の別名。
北台顶
Běitáidǐng
北台頂
標高3061m。五台山で最も高い山であるばかりか、華北でも最も高い山である。頂上に霊応寺を有する。
叶斗峰
叶陡峰Yèdǒufēng
葉斗峰
北台頂の別名。
中台顶
Zhōngtáidǐng
中台頂
標高2893m。頂上に演教寺を有する山。
翠岩峰
Cuìyánfēng
翠岩峰
中台頂の別名。
西台顶
Xītáidǐng
西台頂
標高2773m。頂上に法雷寺を有する山。
挂月峰
Guàyuèfēng
掛月峰
西台頂の別名。
南台顶
Nántáidǐng
南台頂
標高2485m。頂上に普済寺を有する山。
锦绣峰
jǐnxiùfēng
錦綉峰
南台頂の別名。
五台山风景名胜区
Wǔtáishān fēngjǐng míngshèngqū
五台山風景名勝区
5つの台頂に囲まれた地域一帯。
忻州市五台县台怀镇
Xīnzhōushì Wǔtáixiàn Táihuáizhèn
忻州市五台県台懐鎮
五台山風景名勝区の中心部がある行政区画。
和尚
héshàng
和尚さん
出家した僧侶への尊称。「男の僧侶」と定義する辞書もあるが、尼さんにも使える。
僧人
sēngrén
出家修行者
一般的に出家した人を指す。
对号入座
Duìhào rùzuò
座席番号どおりに座る
切符に書いてある番号どおりのバスの座席番号に座ること。
景区
jǐngqū
(料金のかかる)観光エリア
风景名胜区风景区とも言われるが、口語ではたいていこの景区を使う。主に入場料の必要な観光エリアを指すことが多い。
进山门票
jìnshān ménpiào
入山券
门票は入場券、进山は入山するの意味。
宾馆
bīnguǎn
ホテル
辞書的な意味は「比較的大きな宿泊施設」だが、実際は規模は様々である。
农家乐
nóngjiālè
家族経営の民宿や食堂
特に市街地ではない郊外での家族的サービスを指す。
外国人可以住宿吗?
Wàiguórén kěyǐ zhùsù ma?
外国人は泊まれますか?
100元以下のホテルでは外国人の宿泊を断る場合があるので、予約できても事前に電話などで確認しておくとよい。

以上、山西省五台山に入山するお話でした!

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