中国五台山のお寺めぐりその4(普寿寺・鎮海寺・南山寺・観音洞)

今回は五台山観光初日(2016年5月5日)に訪問した10軒のお寺のうち、午後に行った4軒のお寺についての記事です。

上記4つのお寺について写真を中心にご紹介。

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普寿寺

午後、今度は宿の主人の車で4軒のお寺をまわった。1軒あたり20元で車を出してくれるとのことである。まず最初に行ったのは普寿寺(中国語:普寿寺 Pǔshòusì)だ。

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普寿寺は現在、女子仏教学校となっており全国から尼僧が集まる。亚洲最大的女子佛学院(アジア最大の尼僧学校)」と呼ばれているそうだ。入学するには大学以上の教養が必要で、卒業すれば各地の寺院で相当な身分となれるそうだ。

ここを参拝には少しコツがいる。入口で「我想拜佛(仏様を拝みたいです)」と告げよう。すると案内人の尼僧とともに、本堂まで連れてってくれる。「我想参观(見学したいです)」と言うと断られてしまうそうだ。

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中は特に観光地化はされておらず、完全な修行施設である。敷地面積は恐らく五台山の寺院の中では最も広い。本堂(大雄宝殿)には、巨大な仏像が3体鎮座している。奈良の東大寺の大仏よりは小さかったが、それに迫るほどの大きさだった。その大きさの仏像が3体並んでおり、堂内がかなり巨大に見えた。また、本堂内の壁には中国各地にある仏塔のレリーフが一面に飾られていた。

ここの尼さんたちは短くて3ヶ月ほど住み込みで修業をしてから各地の寺院へ戻っていくとのこと。より専門的な課程もあり、1年以上滞在することもあるそうだ。文革期には病院になるなどいろいろと紆余曲折があったそうだが、現在は尼僧向け仏教教育の中心的な役割を担っているようだ。

鎮海寺

次に行ったのは鎮海寺(中国語:镇海寺 Zhènhǎisì)だ。

宿の主人が「ここには鶴がいるんだ、五台山でも鶴がいるのはここの森だけなんだ」と言う。確かに木の上を見ると黒い色の鶴が何羽か見えた。このお寺の近くにだけ住んでいるというのも不思議な話だ。

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鎮海寺は清代乾隆帝の時代に造られたそうである。小規模な寺院だが、この仏塔で有名だ。

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仏塔のたもとに飾られているカラフルな旗のようなものは、チベット仏教のものだ。チベット語でお経が書いてあるそうだ。願い事のために木や仏塔の周りを飾るとのこと。日本でおみくじを木に結びつけるのにちょっと似ている。

南山寺

次に行ったのは南山寺(中国語:南山寺 Nánshānsì)だ。五台山の中心部の南、一段高い場所にある。標高が1700mほどの場所だ。

南山寺は寺院の周りにある彫刻で有名だ。高所にあったせいか、文革期の被害も少なかったらしい。大小さまざまな寺院や仏塔があり、見学するにはけっこうな時間がかかるであろう。私は車での訪問だったので、裏門から入ることとなった。

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小さな建物が入り組んでおり、この中をめぐるのはさながらロールプレイング・ゲームのようで楽しい。

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南山寺の本堂・大雄宝殿。

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裏門から入ったので中から入口側へ。徒歩で来ればこちらが入口になるはずだ。この門は幽冥鐘楼という建物。ここをくぐると財神殿・千佛殿などがある。財神殿ではしっかり祈っておいた(笑)。

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さらに階段をのぼっていくと、佑国寺が見えてくる。このお寺は寺名を冠されているけども、管理上は南山寺の中に入っているようだ。階段の手すり部分に古い彫刻がまだ残っている。

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佑国寺の本堂・大雄宝殿。

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大雄宝殿の建物を飾るレリーフ。彫刻好きにはたまらない場所である。

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大雄宝殿の裏手にある雷音殿という名の建物。こちらも見事な彫刻で飾られている。

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佑国寺の境内からは五台山の中心部の景色が一望できる。五台山へ来たら必ず寄りたい場所だ。

観音洞

最後に行ったのは観音洞(中国語:观音洞 Guānyīndòng)だ。普寿寺・鎮海寺・南山寺はいずれも入場料は必要ではなかったが、この観音洞のみ入場料5元が必要であった。

ダライ・ラマ13世は清代末期に五台山に滞在したことがあるが、この観音洞で修行したといわれている。

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観音洞は珍しい造りとなっている。山の崖そのものを寺院の建物の一部としているような感覚である。門から入ったら山を登らなければならない。

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登る道は急ではあるが、階段が整備されていて登りやすい。

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最上部まではゆっくりでも15分ほど歩けば着く。小さな寺院と住み込み僧侶のいる建物があった。小さな寺院の裏手に観音洞がある。

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この観音洞の隣に湧き水の出る洞がある。清潔でちゃんと飲めるそうだ。ここで水を汲んでくるといいと宿の主人に言われていたのだが、錠がかかっていたのであきらめる。後で宿の主人に聞くと、近くにいる人に聞けば開けてもらえたとのことだ。

普寿寺・鎮海寺・南山寺・観音洞関連用語

それでは普寿寺・鎮海寺・南山寺・観音洞に関連する中国語を見ておこう。

普寿寺
Pǔshòu sì
普寿寺
北宋時代に創建された寺院。現在の建物は1991年に再建されたもの。現在はアジア最大の女性向け仏教学校がある。
女子佛学院
Nǚzǐ fóxuéyuàn
女子仏教学校
普寿寺にある女性向け仏教学校の俗称。
尼众佛学院
Nízhòng fóxuéyuàn
尼衆仏学院
普寿寺にある女性向け仏教学校の正式名称。
镇海寺
Zhènhǎi sì
鎮海寺
五台山中心部より南5kmほどにある寺院。活仏墓塔が有名。
南山寺
Nánshān sì
南山寺
元代に創建された寺院。五台山中心部より南2km、標高1700mほどの高所にある。
佑国寺
Yòuguó sì
佑国寺
南山寺内にある寺院。
观音洞
Guānyīn dòng
観音洞
清代康熙帝の頃に創建された寺院。ダライ・ラマ13世がここに滞在し、修行したことがある。
ツル
五台山のあたりでは鎮海寺の付近にのみ生息するといわれている。
雕刻
diāokè
彫刻
一般的に彫刻物あるいは彫刻する動作を表す。
浮雕
fúdiāo
浮き彫り
平面に浮き彫りしたレリーフを指す。

以上、五台山のお寺めぐりその4(普寿寺・鎮海寺・南山寺・観音洞)でした!

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