蘇州散策記1〜写真で見る蘇州の今と昔〜

2016年11月に行った寧波・蘇州・上海旅行記の続き。前回は寧波の寺院を訪問した記録(寧波の観光名所訪問記3【天童寺】)だったが、今回は寧波から蘇州へ移動し、蘇州の街中をめぐった記録だ。

私は蘇州で2004年~2007年の間、留学と現地採用で働くなどして3年間を過ごしたため、蘇州の名所旧跡は行き尽くしている。今回は主に馴染みのある懐かしい場所を訪ねる旅となった。写真で今と昔を比較してみよう。

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寧波から蘇州への移動

まずは寧波駅から蘇州駅への移動。寧波市内から地下鉄で寧波駅へ、そこから高鉄に乗って蘇州へ向かう。

当日の朝に高鉄の切符を買っても乗れるだろうと思っていたが、午前中の切符は売り切れ、午後4時の切符しか買えないとのこと。余裕ぶっこいてたらまずいことになった。しかし、席なし(无座 wúzuò)なら午前9時台に乗れるとのこと。182.5元で二等席の席なし切符を買った。

寧波駅は新しくできたばかりのようで構内は大きくて清潔感がある。寧波から杭州・上海虹橋を経由して蘇州まで2時間48分。席なしでも少しだけ座れたし、立ってる人もまばらだったので、それほどつらくはなかった。

蘇州駅へ到着したのはお昼ごろ。駅で昼食をとってから宿のある市内中心部まで地下鉄で移動する。地下鉄乗り放題のお得な切符があるので駅で買った。三日票 sānrìpiàoという名前だったが、日単位ではなく時間単位、つまり72時間地下鉄が乗り放題となる。この乗り放題切符は35元で買えた。

蘇州今昔:変わらない風景

それでは蘇州の昔と今の写真を並べて見てみよう。上段が2004年〜2007年に撮影した写真、下段は2016年11月にほぼ同じ場所あるいは近い場所から撮影した写真だ。まずは変わらない風景から。

これ↑は蘇州大学に通じる道、十梓街(十梓街 Shízǐ jiē)の風景である。10年以上前から変わらぬ水郷の街というイメージにピッタリの場所だ。電線の数がかなり増えたか。白塗りの壁がだいぶ汚れてきた感じ。この白い家にはまだ人が住んでいるらしく、エアコンの室外機が新たに設置されていた。

こちら↑も十梓街の様子。ほとんど変化はない。パッと見ではどちらが10年前か分からないくらいだ。留学生時代によく歩いた思い入れのある通りである。通りの歩道に洗濯物が干してあるのは相変わらずだった(笑)。

蘇州今昔:変わった風景

蘇州大学の周辺は昔と変わらぬ風景だったけども、それ以外の場所はけっこうな変わりようだった。

まずは蘇州の中心部、大小様々なお店やレストランの立ち並ぶ観前街(观前街 Guànqián jiē)の入口。あれ?なんか昔の方がいいような…。そう、今は地下鉄の工事などで、このあたりはリニューアル真っ最中。バリゲートのようになってるけど、脇から入れるようにはなっている。

※ふつうguānのように一声で発音するが、道教の寺院(道観)を指す場合にguànと四声で発音する。蘇州の観前街は、玄妙観という道教の寺院の門前町という意味合いがあるためGuànqián jiēという発音になる。

観前街の中はこんな感じ。昔の写真は休日の午後に撮ったので人は多め、今回撮った写真は朝早く人もまばらだった。昔は若者が遊ぶところといえばここ観前街か次の石路だったのだが、今は園区などに新しい場所もできているので、もしかしたら遊びの目的地としては多様化が進んでおり、行き先はばらけているのかもしれない。

次は石路(石路 Shílù)商業街。ここは撮る角度がだいぶ違ってしまったのだが、だいたい同じ場所である。昔は雑然としていたのが今はすっきりとしたようだ。

石路入口にある蘇寧電器店。昔と同じような赤い帯が見える。ライオンのキャラはだいぶ形象が簡略化されたようだ。ここも一つ前の写真とほぼ同じ場所なのだが、かなり綺麗になっている。

石路にほど近い山塘街(山塘街 Shāntáng jiē)と呼ばれる歴史文化区域。時間帯が異なるが、以前よりかなり栄えているように見える。昔より明らかに人の往来、特に観光客の数が多くなって賑やかになった。ここは全く同じ場所を写せた。

こちらも山塘街の一コマ。恐らく写した場所が異なるが、雰囲気が伝わると思う。今の方が洗練されているように見える。

次は蘇州の東部にある園区(园区 Yuánqū)の風景。園区の中に金鶏湖(金鸡湖 Jīnjī hú)という大きな湖があるが、ここはその金鶏湖の西岸である。私は以前この付近に住んだことがあるが、どこがどこだかわからないほど変わっていた。蘇州で最も変化の激しい場所だろう。二つの写真は距離・角度がだいぶ異なるが、奥に写っているクリーム色のマンションは同じだと思う。中心に空洞のある特徴的なビルは東方之門(东方之门 Dōngfāng zhī mén)と名付けられている。同行した友人の談によると、このビルは建設会社が変わったり資金難で施工が頓挫したりと未だ完成に至ってないそうだ。

この写真はいずれも金鶏湖東岸を写したものである。2007年のは西岸から望遠で、2016年のは実際にその場で撮った写真だ。10年ほど前は「なんか東側が栄えるらしいよ」なんてはウワサ話があり、西岸から見て「あっ、何かつくってるんだな」程度の場所だった。今は地下鉄も通り、気軽に行ける場所になっている。高層ビルが立ち並ぶ未来都市になっていて驚いた。

蘇州今昔:雑感

蘇州は歴史ある都市ながらも東西に新区・園区という開発区域をもち、2000年以降は急速に発展を遂げた。市内中心部では江南の文化を継承しつつ、その東部にある新区、西部にある園区では外国資本の製造業を取り込み、世界の工場の一端を担っている。新旧の入り混じったおもしろい都市に3年間も滞在できたのは運が良かったと思う。

今回、PCの写真フォルダを整理している最中にこの写真を見つけた。これは2007年に園区で撮ったものである。その頃に東方之門の完成予想図が既に掲示されていたのだ。全く記憶になかったが東方之門は9年前から建設が決まっていたらしい。中国では半年で完成してしまうビルなどが時たま話題にのぼるが、このように完成までにかなりの時間がかかるビルもある。そういえば深センには5年間住んだのだが、あそこにも5年間ずっと工事していたビルがあった。あちらは完成したのだろうか。もう一度見に行ってみたいと思う。

以上、蘇州散策記1〜写真で見る蘇州の今と昔〜でした!

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