旅行者として上海で携帯SIMを購入、銀行口座を開設しWeChat Payを使えるようにした話

昨年(2016年)11月に寧波・蘇州・上海へ行った時の記録をつらつらと書いてきたけども、ここでやっと最終回。帰りの飛行機の便は上海→名古屋なので、蘇州から上海へ高速鉄道で移動、その上海で現地携帯SIMを買って銀行口座を開いてWeChat Payを使えるようにした話です。

それではまず現地SIM購入の話から。

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上海の中国移動で現地の携帯SIMカードを購入

まずは現地の携帯SIMカードを売ってる場所へ。中国の携帯電話のSIMカードといえば中国移动Zhōngguó Yídòng(China Mobile)もしくは中国联通Zhōngguó Liántōng(China Unicom)が有名だが、今回は中国移動のショップへ行くことにした。

まずは上海駅に降り立ち、周辺を地図アプリで検索するとすぐ近くに中国移動のショップ(营业厅 yíngyè tīng)があることが分かる。上海駅からの距離は300mほど。

ちょっと見づらいが青い看板のところが中国移動のショップ。受付の人に我想买手机卡 Wǒ xiǎng mǎi shǒujī kǎ(SIMカードを買いたいです)と伝えると、なぜか「Passport?」と言われる。私の発音で外国人だということがバレバレだったか、恐らくかなり省略した受け答えだったか(笑)。「身分証は何か持ってます?たとえばパスポートは持ってますか?」と聞きたかったのか。有 yǒu(持ってますよ)と答えると受付番号を渡してくれて、奥の機械で電話番号を選ぶように言われる。

この機械で今空いている電話番号が表示されるので、好きな番号を選ぶ。わりと変な番号しか残ってない感じ。昔は覚えやすい番号を選ぶことができたような気がするけども、中国も番号が飽和状態になってきたか。

番号を1つ選び、タッチパネルを押すとその電話番号が印字された紙が出てくる。それからカウンターで自分が呼ばれるのを待つ。

カウンターで自分の受付番号が呼ばれたらパスポートと先ほどの電話番号が印字された紙を渡す。プランをいろいろと選べるのだが、在住するわけではないので、月々の費用が最も安い4G 飞享套餐(18元/月)というのにした。套餐 tàocānはセットとかコースの意味だ。で、昔はなかった实名制 shímíngzhì(実名登録制)のため、パスポートのコピーをしっかり取られる。電話番号の使用者をちゃんと控えておこうという制度だ。

なお、この時住所を聞かれたが「中国に住んでない」というととりあえず「上海市だけにしとく」と言われたと記憶している。

日本でSMSを受け取りたいので可以开通国际漫游吗? Kěyǐ kāitōng guójì mànyóu ma?(国際ローミングを使えるようにできますか)と聞くと、「まず1000元チャージしないとダメだ」という。それにSIMカード購入してすぐに国際ローミングを使えるようにしても1ヶ月間しか使えるようにはならないという。国際ローミングの高い通話料の払い逃げ防止策だろうか。6ヶ月以上とか1年以上契約していると必要なチャージ金額はどんどん下がっていくようだ。今回は国際ローミングは諦め、100元だけチャージしておいた。

中国光大銀行で銀行口座を開設

それから次は銀行口座の開設だ。旅行者として現地口座開設してる人はだいたい光大銀行で開いているようなので、私も今回は光大銀行へ行ってみた。

ここも駅前の中国移動ショップからさほど離れていないところにある。まず入口の受付の人に我想开户 Wǒ xiǎng kāihù(銀行口座を開設したい)と伝える。番号札を取ってくれるので呼ばれるまで待つ。受付番号を呼ばれたらさらに行員に同じことを伝える。

昔はパスポートを提示すれば他に何もすることはなかったのだが、中国も銀行口座まわりの規制が厳しくなってきているようで、いろいろと質問攻めに遭った。特に何度も(それこそ5回以上w)聞かれたのが次の2つ。まず1つは口座開設理由で、你为什么要在这里开户? Nǐ wèishéme yào zài zhèlǐ kāihù(なぜここで口座開設したいのか?)との問い。これには我想用微信支付 Wǒ xiǎng yòng Wēixìn zhīfù(WeChat Payを使いたいんですよ)と答える。何度も開設理由を聞かれたがその都度同じ答えをオウムのように繰り返した(笑)。もう1つは口座利用者で、你这是本人用的吧? Nǐ zhè shì běnrén yòng de ba(これはあなたが自分で使うんですよね?)との問い。これには对,我自己用的 Duì, wǒ zìjǐ yòng de(はい、私が自分で使います)と答える。これは口座を開いて詐欺やマネーロンダリングに使われないようにする目的なのだろうか。何度も聞かれるので後の方はとだけ返答していた。

住所を書く欄があったが、その日の夜泊まる予定のホテルでOKだった。

質問攻めの受け答えは面倒だったし、行員の態度もあまりよろしくなかったのだが、口座開設じたいはわりとスムーズ。その場で最初に預け入れる金額の現金を渡し、キャッシュカードを渡してもらって口座開設は完了した。还有其他需求吗? Hái yǒu qítā xūqiú ma(他に何かありますか?)と聞かれたので我想开通网上银行 Wǒ xiǎng kāitōng wǎngshàng yínháng(ネットバンキングを開きたい)と伝える。ネットバンキングの手続きは後からできるようで、窓口では「できるようにしておいた」と言われただけだったと思う。行員はずっと怒ったような態度で「なんだか態度悪いなぁ」と思ってたら、「これで開設手続きは終了だ、WeChat Pay使いたいって言ってたよね、窓口では教えられないけど、後ろの担当者に伝えとくので、そこでやり方教えてもらってな」と外(行員はガラス越しでの対応なのでガラスの外の客側という意味)にいる受付やってる人にちゃんと引き継ぎをしてくれる。

受付の人にPCのあるデスクを案内されたのでそこで座ってネットバンキングの手続きをする。キャッシュカードの番号を入力して暗証番号を設定して終了だった。WeChat Payの設定は自分のスマホの微信アプリからたどっていけば簡単にできるのだけど、受付の人が都度アドバイスをしてくれる。微信にログインする時とは別の支払いパスコード(数字6桁)の設定が必要だ。こちらもスムーズに設定できた。設定が完了すると、WeChat Payでの支払い時にプリペイド式のアプリ内からの引き落としか光大銀行の口座からの直接の引き落としか選べるようになる。なお、銀行に来る前に微信のアカウントはあらかじめ作っておくと便利だと思う。

最後に銀行口座開設に必要な物と情報をまとめておこう。

上海での銀行口座開設に必要な物と情報
必要な物:パスポート、預け入れ現金
必要な情報:パスポート記載事項、現地SIMの携帯電話番号、住所(この時はホテル住所でOK)

行員とのやりとりが面倒だったので昔よりハードル高くなったなぁという感想だが、必要な物じたいはパスポートのみということで実は昔と変わってないことがわかる。ただ現地の電話番号が必要なことに注意すれば旅行者でも口座開設はなんとかなるだろう。あとは時期によりまた事情は変わってくることもあるので、今後もしかしたらこの通りにはいかないかもしれない。2016年11月時点の情報ということでご理解してほしい。

※追記:今回中国現地の携帯電話SIMを購入したのは、中国現地の鉄道切符予約サイト(12306.cn)を利用したかったからで、普通なら大陸で使える香港SIMを購入した方が最初から国際ローミング可能なのでそちらの方が便利だと思う。国際ローミングを有効にして日本でSMSを受け取れないと、ログイン認証でSMSを使用した动态密码が使えなくなるので。頻繁に中国行けない場合は香港SIMの方がおすすめ。

WeChat Payで支払いしてみる

さて念願のWeChat Payを旅行者でも設定することができたのでさっそく使ってみようと近くの小さな食堂に入ってみた。

入口でWeChat Payが使えることを確認して中に入る。黄焖鸡米饭を看板に冠したお店が蘇州にもたくさんあったが、実は食べたことがなかった。友人の話を聞くと黄焖鸡米饭がここ数年、2011年ごろから急増したとのこと。どんな料理か分からないがとりあえず頼んでみた。

黄焖鸡米饭はこんな鶏肉を醤油で煮込んだ料理らしい。鶏肉に味がよくしみこんでいてうまかった。これで大盛り25元だ。会計で可以用微信支付吗? Kěyǐ yòng wēixìn zhīfù ma(WeChat Payを使えますか?)我第一次用这个,这怎么付的? Wǒ dì yī cì yòng zhège, zhè zěnme fù de(初めて使うんだけど、これどうやって払うの?)と聞くと丁寧に教えてくれた。お店がQRコードを貼っているので、それを自分の微信アプリで読み込む、すると店名が出るのでそこで支払う金額を入力し、支払いパスコードを入力して支払い完了。店側に何の設備も必要ない、ただQRコードを貼っつけておくだけでいいという手軽さに驚いた。

余談だが黄焖鸡はもとは鲁菜 Lǔcài(山東料理)で、実際は鶏肉を揚げてあるらしい。山東人に言わせると、このように揚げてない煮込んだだけの黄焖鸡は邪道なのだとか。

上海の書店街を一通り見てまわった後、マック(かケンタッキーかどっちか忘れた)でソフトクリームを食べた。このようなチェーン店だとレジ側でスキャナを備え付けてあるので、その場合はWeChat Payを起動して表示されるバーコードをスキャンしてもらえば金額も自動的に引き落とされるようになっている。

中国の銀行口座で起こる日本人の名前の問題

以前、深センに住んでいる時に開いた中国建設銀行の口座もあったので、そっちもWeChat Payに紐付けしようとしたがうまくいかない。建設銀行の支店も近くにあったので、登録携帯電話番号の変更も兼ねて窓口に行って聞いてみた。するとさっきの光大銀行の口座名義は名前を仮に山田太郎(やまだたろう)とすると、「YAMADA TARO」のように登録されており、一方で建設銀行の口座は「YAMADATARO」で登録されているのでスペースの有無により別人と判断されてしまうということが分かった。上海は外国人が多いせいか行員に「外国人の口座でよくこの問題が起こるんだけど、これどうしようもないのよね」と言われる。1回開設してしまった銀行口座の名義は変更できないので、口座を閉鎖してから新たに開くか、それか別の銀行に行って開くかしかなさそうだ。

パスポートには基本的に漢字名の情報はないのだが、たまにサインを漢字氏名にしてある人はそれを見て漢字氏名を口座名義にされてしまうケースもあると聞いたことがある。つまり、パスポートに漢字氏名でサインした山田太郎さんが中国で銀行口座を開くと「山田太郎」名義と「YAMADA TARO」名義と「YAMADATARO」名義の3つの可能性があるということである。以前、別件で「スペース付のローマ字名義にしてくれ」と希望を出して銀行口座開設した覚えがあるので、そこは要望を出せば別の銀行でも統一された名義にすることはできるかもしれない。

以上、携帯SIMカードの購入と銀行口座を開設した話でした!

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