レベルアップ中国語会話1~あいさつのバリエーション~

レベルアップ中国語会話のコーナーでは、教科書にないけどもネイティブがよく使う表現を中心に紹介していきます。簡単な会話文ほど外国人には意味が想像しづらいものです。しかし、そういった表現を学ぶことによって、よりネイティブらしい表現に近づくことができます。レベルアップ中国語会話で、より自然な表現を目指しましょう!

さて、英語であいさつといえば「How are you?」を習うと思います。次のようなやりとりが英語の教科書の最初の方に必ず出てきます。

「How are you?」
「I’m fine thank you. And you?」

でも上記のような表現ってネイティブはあまり使わないんですね。友達などの相手に声をかける際は単に「Hey」とか「What’s up?」「How are you doing?」「How’s everything going?」などいろんなバリエーションがあります。これは英語だけでなく他の言語にも言えることで、教科書で基本的なあいさつとして学ぶ表現とネイティブがよく使う表現は違うんですよね。

中国語でも同じことが言えます。中国語では教科書どおりのあいさつといえば次のいくつかの表現を学ぶと思います。

你好 Nǐ hǎo(こんにちは)
早上好 Zǎoshang hǎo(おはようございます)
晚上好 Wǎnshàng hǎo(こんばんは)
再见 Zàijiàn(さようなら)

この四つの表現は確かに日常会話でよく使うのですが、実は親しい間柄ではあまり使わないよそよそしい表現とも言えるんですよね。たとえば日本語でも若者が次のようなやりとりをしてたら何事かと思ってしまいませんか。

「こんにちは。」
「こんにちは。お元気ですか?」
「ええ、私は元気です。」

日本語でも友達同士で「お元気ですか?」などと言ってたらその間柄はホントに友達か?と疑ってしまいます(笑)。同じように、「你好」「早上好」などは仕事関係などちょっと離れた関係ではよく使いますが、親族の間だとか仲の良い友達同士では少し不自然な感じがします。使ってもおかしくはないのですが、もっとよく使われる表現があるんです。

それでは、教科書に載ってない親しい間柄で使うあいさつ表現を紹介しましょう。

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顔を合わせるとき

顔見知りの人(友達・家族・単なる知り合い)にその日初めて会ったときに使う表現です。

Āi
やぁ/おぅ
究極の親しいあいさつ表現。漢字はなんでもいいし、発音は「アイッ」でも「エイッ」でもOK。後ろに相手の名前を入れるともっと良い。
Zǎo
おはよ
早上好の短縮版。親しい間柄で使う。なぜか晩上好を短くしてとは言えない。
来了
Láile
来たよ/来たね
相手のところに着いたとき、もしくは相手が自分のところに着いたときに使う。主語が省略されているので、次の2つとセットで覚えておくとよい。
我来了
Wǒ láile
ただいま
自分が相手のところに着いたときに使う。日本語でいちばん近いのは「ただいま」だけども、完全にイコールではない。自分の家に着くとき以外でも使える。「着きました」あるいは「来ましたよ」という意味で使うあいさつ言葉。
你来了
Nǐ láile
おかえり
相手が自分のところに着いたときに使う。日本語でいちばん近いのは「おかえり」だけども、完全にイコールではない。自分の家に着くとき以外でも使える。「着いたんですね」あるいは「来たんですね」という意味で使うあいさつ言葉。
去哪儿呀?
Qù nǎ’er ya?
どこ行くの?
自分が立ち止まっていて相手が歩いてきた時に使う表現。
你吃了吗?
Nǐ chīle ma?
ご飯食べた?
この表現が載っている教科書もある。昔はよく使われた表現。今でも使う人はいる。字面からは何か食べたかどうかを聞いている意味にとれるけども、実際は食べたかどうかを確認しているわけではなく、単に声掛けの表現として使われることがある。

来了について。中国語には「来る」という言葉に「自分が相手に近づく」という意味と「相手が自分に近づく」という意味の両方が含まれています。日本人からすると理解しづらいのですが、英語でも似たような発想の表現はあります。たとえば「今行くよ」という意味で「I’m coming」と言うようなイメージです。

そして、中国語には自分がする動作もしくは相手がする動作そのまま言う表現がよく出てくるんですよね。我来了你来了はその典型的な例です。Aさんが家に帰ってきた時に「我回来了」と言う。Aさんを迎えるBさんが「你回来了」と言う。これで会話が成立するんですね。このような中国語の発想は覚えておくとよいでしょう。

電話やチャットなどで声をかけるとき

手っ取り早いコミュニケーションの手段として、まず挙げられるのは電話ですね。電話には数十年の歴史があります。ここ十年はQQというチャットソフトの登場、ここ数年では微信(WeChat)などのメッセージング・アプリなどの浸透といったようにコミュニケーションの手段は多様化してきています。それらの手段を使ってコミュニケーションするときの声かけ表現を紹介しましょう。

你在干什么呢?
Nǐ zài gàn shénme ne?
何してるの?
相手に何をしているかたずねるオーソドックスな表現。
干嘛?
Gàn ma?
何してるの?
你在干什么呢?のくだけた表現。後ろに語気助詞のを付けてもよい。
没干嘛
Méi gàn ma
別に何もしてない
干嘛呢?の答えとして、本当に今やっていることを返してもいい。別に何もしてないことを伝えるにはこの表現を使う。
是我
Shì wǒ
私だよ
電話口などで使う。使い方を間違えるとオレオレ詐欺のような表現になるので、是我の後に自分の名前をつなげると良い。
在?
Zài?
いる?
你在线吗?(オンラインですか?)の簡易的な表現。チャットやSNSのメッセージなどで声掛けとして使う。
Hāi
ハーイ
チャットやSNSのメッセージでのあいさつ。元は英語の「hi」から。
哈喽
Hālóu
ハロー
チャットやSNSのメッセージでのあいさつ。元は英語の「hello」から。

「在?」という表現は、インターネットへの常時接続が当たり前の今の時代にはあまり使わないかもしれませんが、今でも見る表現です。以前、インターネットへつなぐにはパソコンの前に座って回線をつなぐ必要がありました。その時の名残ともいえます。

別れるとき

「別れる」といっても永遠に別れるのではなく、今日別れて明日会うというようなときに使う表現です。

拜拜
Bàibài
バイバイ
口語でもよく使う別れの表現。ビジネスの電話でも使われることがある。元は英語の「bye bye」から。
我走了
Wǒ zǒule
帰るよ
友達などと会っていて帰りたくなったときに使う。
下班了
Xiàbān le
帰るよ
下班はもともと「仕事が終わる」の意味。この表現も来了と発想が同じで、自分が退勤して帰るとき、相手が退勤して帰るときの両方使える。
有空再过来啊
Yǒu kòng zài guòlái a
時間あったらまた来てね
友達などを送り出すときに使う。

よくビジネス会話で「お疲れ様は辛苦了 Xīnkǔle と言います」と習うかもしれませんが、唐突に辛苦了と言って帰るのもちょっと不自然です。辛苦了の前に我下班了を加えればより自然な表現になるでしょう。

まとめ

ここまでネイティブがよく使う教科書に載っていないあいさつ表現を紹介しました。最も大事なことを最後に加えておきましょう。

実は、中国人はあまり形式にこだわらないので、今日明日会うような人に対してはそんなによそよそしい挨拶をしないんですよね。その代わり、今生の別れのようなときには深く別れを惜しみます。なので、日本人的な感覚で「あいつ、ぶっきらぼうだな」と思っても、相手は「親しい間柄なんだから別に形式ばらなくてもいいでしょ」と思ってるかもしれません。こういう意識の違いがあるということも覚えておくとよいでしょう。

以上、レベルアップ中国語会話1「あいさつのバリエーション」でした。

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