レベルアップ中国語会話3~「两・二・双」の使い分け~

教科書にあまり載ってないけどもネイティブがよく使う表現を紹介するレベルアップ中国語会話。第三弾は数字の2を意味するの使い分けを解説します。

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の基本的な意味

まずはの基本を復習してみましょう。いずれも数字の2が基本的な意味です。

liǎng:2(事物を数える時に使う)、二つ
èr:2(順番を数える時に使う)、二
shuāng:量詞(二つで一つのセットについて数える)、二つで一つ

大まかな理解として、「=二つ」「=二」「=二つで一つ」と覚えておいて差し支えありません。具体的な例を見てみましょう。

两个肉包
liǎng ge ròu bāo
肉まん二つ
物の数を表す時、を使う。
两个小时
liǎng ge xiǎoshí
二時間
時間数を表す際にはを使う。
两次
liǎng cì
二回
回数を表す時にを使う。
两万两千两百二十二块两毛钱
liǎng wàn liǎng qiān liǎng bǎi èrshí’èr kuài liǎng máo qián
22,222元2角
数字の読み方。百の位以上はを使い、十の位・一の位は普通を使う。1元以下の金額「角」を言う時はを使う。なお、百の位はを使う人もいる。
一、二、三、四
yī, èr, sān, sì
いち、に、さん、し
数え上げる時、を使う。
二点二二
èr diǎn èr èr
2.22
数え上げる時、少数点以下はを使う。
二〇一二年二月二十二号
èr líng yī èr nián èr yuè èrshí’èr hào
2012年2月22日
年月日にはを使う。電話番号や部屋番号などの番号を読み上げる際はの発音をyāoとすることもあるが、年号を言う時のの発音は必ずであることに注意。
下午两点二十二分
xiàwǔ liǎng diǎn èrshí’èr fēn
午後2時22分
時刻を何時何分という際、二時は两点、分単位はを使う。十二時は十二点
第二天
dì èr tiān
二日目
第何番目のように順番・順序を表す際、第二を使う。
二楼
èr lóu
2階
建物の何階という時。
七一二号房间
七幺二号房间qīyāo’èr hào fángjiān
712号室の部屋
電話番号や部屋番号などのを番号を読み上げる時はを使う。なお、このように数字を並べて言う際にを続けて言うと聞き分けられないので、の発音をyāoと発音する。
一双鞋子
yì shuāng xiézi
靴一足
靴一足(右足の靴と左の靴を合わせて一足)のように、本来二つ一組であるべき物を数える際に使う量詞。片方の靴だけを表す時は一只鞋子のようにを使う。

ちょっと使い分けが紛らわしいのですが、ネイティブでも特に数字の百の位については使い分けが曖昧なので、それほど神経質になる必要はありません。ただ一つだけ区別をはっきりしておきたいところがあります。

それはただ単純に回数を表すと順番を表すの区別です。「我去过北京两次(私は北京へ二回行ったことがある)」と「我第二次去北京(北京へ行くのは二度目)」のように使い分けます。この時、「我去过北京二次」とか「我第两次去北京」と言うと「ん?」という反応になります。通じないことはないですがちょっとおかしな言い方に聞こえるので、ここだけは区別をしっかりしておきましょう。

以上がの基本的な意味の復習でした。次からはの数字以外の意味を見ていきましょう。

の数字以外の意味

実はは数字に関係のない意味をもつ用法があります。そして意外と会話にもよく出てくるんですよね。それではネイティブもよく使う表現をピックアップしてみましょう。

两天
liǎngtiān
二三日、数日
には二以外に「二三」あるいは「いくつか」という意味がある。两天と言った場合、確かな二日間の場合とあいまいな数日間を指す場合の両方が考えられる。
我说两句
wǒ shuō liǎngjù
ちょっと言わせてもらいますが
こちらも考え方は上記と同じで二言三言意見があるときに使う。
两码事
liǎngmǎshì
全く関係のないこと
二つのものを比べて全然関係のないものという意味で使う。
两回事
liǎnghuíshì
全く関係のないこと
两码事と同じ表現。
两样
liǎngyàng
違う
没什么两样(別に何も違ってない→同じでしょ)や有什么两样(どこが違うんだい?)のように使う。
一两
yì liǎng
50グラム
重さの単位。市場で買い物する際には(500g)という単位がよく使われる。の10分の1で50gを表す。100gは两两ではなくて二两という。

大きく分けて3つの意味があります。一つは「二三」あるいは「いくつか」を表す意味、二つ目は「二つを比べた結果、違う」を表す意味三つめは重さの単位です。後ろ二つは理解しやすいのですが、一つめの使い方はかなりクセモノです。だって同じ単語で「二」を表す意味と「いくつか」を表す意味があるんですよ。明確な「二」と不明確な「いくつか」じゃ数が違うじゃないですか。

たとえば私の体験談として、電動自転車を修理に出した時のお話をしましょう。

壊れた電動自転車を押して自転車屋に行ったら修理に必要な部品がなかったので、自転車屋のおっちゃんに「过两天再来」と言われたんですね。そのころ私も中国に行ったばかりで中国語レベルも大したことはなかったので、「二日後にまた来てね」と言われたと思い、大真面目に二日後に自転車屋へ行きました。そしたら自転車屋のおっちゃんは「まだ部品は来てないよ」と言うんですね。「ならいつ来るの?」と聞くとまた「过两天吧」とか言うんですよね。そのころは私も流ちょうに会話できたわけではないので、しぶしぶ家に帰って辞書を引いてみました。そしたらのところに「不定数を表す2,3、この場合はに置き換えても意味に変わりがない」と書いてあるんですよ。私は「二日後」と思ってたのに相手は「数日後」の意味で言ってたのだから、勘違いが生じてしまったということです。それ以後、日数なら一日後は明日、七日後は一週間後と言うだろうから「过两天」は「2~6日後」という認識でいるようにしました。確かな日にちを聞きたいときは「过两天」と言われたら「具体哪一天啊(具体的に何日?)」と聞くようにしました。

「二」という決まった数字と「いくつか」を表す単語が同じなんてちょっとびっくりですが、文脈とか話し手の語気に注意すると意外と分かるようになります。大きな勘違いになってしまう恐れのある日数や月数の場合は、念のため具体的な日時を相手に聞くとよいでしょう。

を使った用語

最後にを使った頻出用語を見ておきましょう。

二百五
èrbǎiwǔ
愚か者
春秋戦国時代の故事に基づく用語。言われは次のとおり→斉の国の丞相であった蘇秦という人が何者かに暗殺された。斉王は大いに怒り、暗殺者を捕えようと一計を按じた。「蘇秦は奸臣であったため斉王がもともと殺したかった人物だ。蘇秦を殺害してくれた者には褒美として黄金1千を与える」という立て札を立てた。すると、四人の者が「私が蘇秦を暗殺しました」と言ってノコノコと出頭してきた。斉王は怒りを抑え「この黄金1千をどう分けるのだ?」と聞くと出頭者は「四人なので一人二百五十ですね。」と答える。斉王は最後には怒りを爆発させて「この二百五十どもを処刑せよ!」と言ったとのことである。本来の暗殺者は秦国からの者で、すでに逃げてしまったらしい。出頭した四人は金目当ての愚か者ということでこのような用法になったと言われている。
二手
èrshǒu
中古
二手车(中古車)や二手房(マンションなど居住用の中古物件)のように使う。
二把手
èrbǎshǒu
ナンバーツー
二番目の地位につく人を指す。さらに上のトップは一把手という。会社なら社長は一把手、副社長は二把手といえる。なお、一把手には「仲間の一員」とか「やり手」といった別の意味もある。
二话
èrhuà
文句、異存
没有二话(異存はありません)のように否定文で用いられることが多い。
二维码
èrwéimǎ
QRコード
携帯電話のカメラで文字情報を読み取る、正方形のコードのこと。二次元バーコード。
双手
shuāngshǒu
両手
日本語で「両」の漢字を使っているので間違えやすいが「両手」と言いたい場合は双手を使う。「両足」は双脚
双数
shuāngshù
偶数
「奇数」は单数
双胞胎
shuāngbāotāi
双子
単独で使われることが多い。双胞胎姐妹(双子の姉妹)のように使われることもある。
双休日
shuāngxiūrì
週休二日制、二連休
求人の処遇などで週休二日制を表す意味と、単に二日間の連休を表す意味がある。
双眼皮
shuāngyǎnpí
二重まぶた
「一重まぶた」は单眼皮

二百五は意外とよく聞く単語なので、必ず覚えておくようにしましょう。特にご祝儀を渡す時など、知らずに250元を渡してしまうと「ムムム、バカにしてるな!」と思われるので注意が必要です。

以上、レベルアップ中国語会話3「の使い分け~」でした。

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