発音

ここでは発音とピンインを学びます。最初から発音を完璧にしようとすると時間がかかりますので、ひととおり中国語の発音にはどんな音があるのか、どんなピンインを使うのかを把握するだけでけっこうです。

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簡単な母音

まずは簡単な母音からです。日本語の「あいうえお」に相当します。日本語にはない発音がありますので注意してください。

単母音
a口を大きく開けて「ア」と発音する。例:aba
i口を横に広げて「イ」と発音する。例:iqi
o唇を丸くして「オ」と発音する。例:omo
e口の形は「エ」で「ゥア」と発音する。例:eke
u唇を丸くして「ウ」と発音する。例:ubu
ü口の形は「ウ」で「イ」と発音する。例:ü绿

ポイントは日本語よりも口を大きめに開くことです。前に子音が付かない場合「i」は「yi」、「u」は「wu」、「ü」は「yu」と表記されます。「ü」が「yu」と表記された場合、上の点点は脱落します。

子音

次は子音です。子音単独では発音できませんので、通常は母音を後ろにつけて練習します。右に書いてあるのが発音のしかたの目安になりますので、それに従って練習してみましょう。

子音
bpbo は息を出さずに「ポ」と発音する(「ボ」に近い)。例:bo
po は息を吐きながら「ポ」と発音する。例:po
mfmo は唇を閉じてから「モ」と発音する。例:mo
fo は上の歯で下唇を噛みながら「フォ」と発音する。例:fo
dtde は「デ」の口で短く「ドゥァ」と息を出さずに発音する。例:de
te は「テ」の口で短く「トゥァ」と息を吐きながら発音する。例:te
nlne は「ネ」の口で短く「ヌゥァ」と発音する。例:ne
le は「レ」の口で短く「ルゥァ」と発音する。例:le
gkhge は「ゲ」の口で短く「グゥァ」と息を出さずに発音する。例:ge
ke は「ケ」の口で短く「クゥァ」と息を吐きながら発音する。例:ke
he は「へ」の口で短く「へゥァ」と発音する。例:he
jqxji は「ヂ」と息を出さずに発音する。例:ji
qi は「チ」と息を吐きながら発音する。例:qi
xi は「シ」と発音する。例:西xi
zhchzhi は「ヂ」と舌を喉方向に巻いて息を出さずに発音する。例:zhi
chi は「チ」と舌を喉方向に巻いて息を吐きながら発音する。例:chi
rshri は「イ」と舌を喉方向に巻いて息を出さずに発音する。例:ri
shi は「イ」と舌を喉方向に巻いて息を吐きながら発音する。例:shi
zcszi は「イ」の口で「ヅ」と息を出さずに発音する。例:zi
ci は「イ」口で「ツ」と息を吐きながら発音する。例:ci
si は「イ」の口で「ス」と発音する。例:si

中国語の子音の発音のポイントは、「息があるかどうか」です。日本語では「ぼ」と「ぽ」を清音か濁音で区別しますが、中国語は「bo」と「po」を無気音か有気音で区別します。上の表に「息を出さずに」と書いてあるのは無気音で、「息を吐きながら」と書いてあるのは有気音です。

次の決まりごとがありますので覚えておいて下さい。「j」「q」「x」の後ろに「ü」が来る場合は「ü」の上の点点が脱落します。「ju」「qu」「xu」と表記されていても実際の発音は「」「」「」となります。また、「z」「c」「s」の後に「i」が来ると、口の形を「イ」にして「ウ」と発音するようになります。

複雑な母音(1)

複数の母音が組み合わさって一つの母音の働きをします。

一つ目(前方)の音を強く読むもの
ai口を大きめに「あい」と発音。例:aitai
ei「えい」と発音。通常は前に子音がつく。例:beigei
ao口を大きめに「あお」と発音。例:aozao
ou口を大きめに「おう」と発音。例:ougou
二つ目(後方)の音を強く読むもの
ia前に子音がない場合「ya」と表記。例:yajia
ie前に子音がない場合「ye」と表記。例:yebie
ua前に子音がない場合「wa」と表記。例:wagua
uo前に子音がない場合「wo」と表記。例:woguo
üe前に子音がない場合「yue」と表記。例:yuelüe
三つの母音が重なったもの
iao前に子音がない場合「yao」と表記。例:yaopiao
iou前に子音がない場合「you」と表記。例:youjiu(※注)
uai前に子音がない場合「wai」と表記。例:waikuai
uei前に子音がない場合「wei」と表記。例:weidui(※注)

※注:「iou」は他の子音が前にあると「o」が表記されません。たとえば「jiou」は「jiu」、「xiou」は「xiu」と表記します。表記上は略されますが、発音上は残ります。また「uei」も同じように、他の子音が前にあると「e」が表記されません。「duei」は「dui」、「suei」は「sui」と表記します。発音記号上で「o」や「e」を省略するのはそれなりの理由があって、ナチュラルスピードの会話ではほとんどこれらの音が聞こえないからです。ただし、長くのばしたり強めに発音する時にこれらの音が出てきます。最初のうちは覚える必要はありませんが、記憶の片隅に置いておくとよいでしょう。

j」「q」「x」の後ろに「üe」が来る場合は「ü」の上の点点が脱落します。「jue」「que」「xue」と表記されていても実際の発音は「jüe」「qüe」「xüe」となります。

複雑な母音(2)

一つまたは複数の母音が「n」「ng」と組み合わさり一つの母音の働きをします。後ろに「n」が来る場合は発音の終わりに舌を口の中の上側につけます。後ろに「ng」が来る場合は発音の終わりに舌を飲み込むように「ング」と発音します。

発音が近い日本語を右にのせておきますので練習の目安としてください。

母音プラス「n」|母音プラス「ng」
an「安泰(あんたい)」の「あん」。例:anban
ang「案外(あんがい)」の「あん」。例:angdang
ene」と発音したら舌を口の中の上側につける。
「エ」の口で「ァヌ」。例:enshen
enge」と発音したら舌を飲みむように。
「エ」の口で「ァング」。通常は前に子音がつく。例:gengpeng
in「引退(いんたい)」の「いん」
前に子音がない場合「yin」と表記。例:yinxin
ing「因果応報(いんがおうほう)」の「いん」
前に子音がない場合「ying」と表記。例:yingting
ian「イエン」と発音。
前に子音がない場合「yan」と表記。例:yandian
iang「イ」と発音したあとに「案外(あんがい)」の「あん」
前に子音がない場合「yang」と表記。例:yangliang
uan「不安な(fuannna)」の「うあん」
前に子音がない場合「wan」と表記。例:wanduan
uang「不安が(fuanga)」の「うあん」
前に子音がない場合「wang」と表記。例:wanghuang
uenu」と発音してから「en」と発音。
前に子音がない場合「wen」と表記。例:wenkun(※注)
uengu」と発音してから「eng」と発音。
前に子音がない場合「weng」と表記。例:weng
üan「ユエン」と発音(「ü」は「ユ」と発音する)。
前に子音がない場合「yuan」と表記。例:yuanquan
ünü」と発音したら舌を口の中の上側につける。
前に子音がない場合「yun」と表記。例:yunjun
ong「音楽(おんがく)」の「おん」。
ong」のみの発音はなく、前に必ず子音がつく。例:dongcong
iong 「異音がする(いおんがする)」の「いおん」。「いよん」に近い。
前に子音がない場合「yong」と表記。例:yongxiong

※注:「uen」は他の子音が前にあると「e」が表記されません。たとえば「kuen」は「kun」、「guen」は「gun」と表記します。表記上は略されますが、発音上は残ります。発音記号上で「e」を省略する理由は、先に解説した「iou」と「uei」と同じです。

j」「q」「x」の後ろに「üan」「ün」が来る場合は「ü」の上の点点が脱落します。したがって「juan」「quan」「xuan」「jun」「qun」「xun」と表記されていても発音は「jüan」「qüan」「xüan」「jün」「qün」「xün」となります。

最初のうちはあまり細かいことを気にせずに、ピンインを単にローマ字読みするだけでも大丈夫です。どんどん先に進んで慣れてきたらいったんこのページに戻って発音の基本を復習する、そのような反復練習をおすすめします。特に注意すべきところは「ian」と「üan」の「a」ですね。日本語の「エ」に近いのでここだけは最初から覚えておきましょう。

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