蘇州散策記2~太湖の湖畔をめぐる旅~

前回(蘇州散策記1〜写真で見る蘇州の今と昔〜)の続きで、今回は蘇州市内から太湖へ行った時の記録です。(旅行時期は2016年11月)

それではまず蘇州市内から太湖への移動から。

スポンサーリンク

蘇州市内から太湖への移動

太湖Tàihúは蘇州の西に位置する湖で、中国五大淡水湖の一つとされている。面積は2248平方km、周囲長は393kmに及ぶ。日本最大の湖である琵琶湖は面積669平方km、周囲長241kmというのだからその大きさがうかがえるだろう。蘇州市内のどこからでもとりあえず西に向かえば太湖にぶち当たるくらい大きいのだ。

蘇州市内から太湖へ向かう公共の乗り物にはバスかトラムがある。今回初めてトラムに乗ってみた。トラムの始発駅は西の開発区・新区にある蘇州楽園(苏州乐园Sūzhōu lèyuán)前にある。地下鉄1号線の駅と直結しているので、市内中心部から地下鉄に乗ってくればすぐにわかるだろう。なお、トラムは中国語で有轨电车yǒuguǐ diànchēと呼ぶ。地下鉄はふつう地铁dìtiěだが、蘇州では轨道guǐdàoと名付けられていた。

トラムの乗り方はバスに乗るような感じ。ドアを入ってすぐのところにカードをあてる機器と運賃投入箱があるので、そこで交通カードをタッチするか硬貨を入れることになる。その様子を警備員みたいな人が見てるといった按排だ。72時間地下鉄乗り放題の旅游卡をタッチしてみたが反応がない。すると警備員が「それ地下鉄だけしか使えないよ」というので、3元ぶんの硬貨を投入箱に入れた。車内は2014年に開通したばかりのようで新しい。

あまり混んでおらず乗り心地も上々。蘇州楽園駅で乗り込んだのが10:45、終点の龍康路(龙康路Lóngkāng lù)駅に着いたのが11:23だ。38分ほどの乗車時間だった。

しかし龍康路駅付近には何もない。将来的にはトラムで太湖まで行ける計画があるそうだが、今はまだ途中までといったところだ。すぐ近くに立派な歩道橋があったので登ってみた。写真の奥に見えるのがトラムの駅、手前の赤い柱の屋根の下がバス停だ。ここからはバスに乗って太湖まで行くことになる。

バス停で少し待つほど15分くらい。11:40にバスに乗ることができた。運賃は1元。「10年前に行った公園のような場所にもう一回行ってみたい」と思っていたので、とりあえず太湖湿地公園まで乗ってみることにした。

太湖湿地公園

太湖湿地公園(太湖湿地公园Tàihú shīdì gōngyuán)に着いたのは12:07。蘇州楽園のトラム駅から合計で1時間22分かかって到着した。

さて、この太湖湿地公園が10年前に来たと記憶してる公園と同じであるかどうか、まだ半信半疑であったが、位置的には恐らくここだろうとの見立てでとりあえず入ってみることにした。入場料60元が必要なようだ。

しばらく公園内を歩いてみたが、どうやら10年前に来た公園ではないと気づいた。入場料を取ってるだけあって完全に整備された公園で、休みの日に家族連れが来てレンタサイクルに乗ったりぶらぶらしたりして楽しむ場所のようだ。一人旅で来るような場所ではないと気づいて引き返そうとしたのだが、なにぶん園内が広いので1時間も滞在してしまった。

ちょうどお昼の時間だったので、太湖湿地公園を出て正面にある食堂でぶっかけ飯を食べた。8元と市内の物価よりもだいぶ安い。

太湖の湖畔を歩く

食堂でご飯を食べている最中に、「とりあえず太湖のほとりまで行ってみよう」と思い、そこから地図アプリを頼りに歩き出した。アプリのルート検索によると、30分ほど歩けば湖のすぐ近くまで行ける。

古い民家に囲まれた細い道を前に進んでいく。こういう道は現地の人々の生活感があってわくわくする。

お昼の13時台なのだが、光線状態のせいか、もやのせいか、夕日が当たっている景色のように見える。

30分ほど歩くと広い道に出た。この道が太湖沿いを走っている。バス停がすぐ近くに見えたので、帰りはバスに乗れば簡単に帰れそうだ。

広い道を渡り、少し進むと漁民のいる景色が目に入ってきた。市内から車で湖の産物を買い付けに来る人びとの姿も見えた。これぞ見たかった太湖の光景である。

日は高いがもやのせいで視界は良くない。この写真は南を向いているので湖畔が見える。無錫の方角(西)を見ると対岸は何も見えないほど遠い。

今回、いちばん気になっていたのは水上生活者だ。10年前に太湖で見た水上生活者は今になっても船の中で生活しているのか。

なんと今もまだ水上生活をしていた。船にはエアコンが付き、車も所有しているようだ。

なお上記記事にあるように、中国政府は水上生活者を地上へと移住させる計画を実行しており、7.4万戸の水上生活者の中から条件に合った7.1万戸を対象に移住を進めているとのこと。太湖の水上生活者がこの条件外の3千戸にあたるのか否か詳しいことは分からないが、特に水上生活だから裕福でないように見えなかったので、地上に移住する必要性などないのかもしれない。

蘇州市内への帰路

ひとしきり太湖の湖畔を歩いて満足したので、先ほどのバス停まで戻り、バスを待った。路線は1本しかないが、最初に来た太湖湿地公園へ戻れる。このバス停は緑野村(绿野村Lǜyě cūn)というらしい。1日に4本(7:20, 11:00, 14:30, 17:00)としか書いてなかったので、14:30のに乗れるように慌てて戻って来た。

14:38にバスが来る。運賃は1元だ。湖畔を走りながら太湖湿地公園に向かう。バス内から見える景色もよい。

太湖湿地公園前のバスターミナルにたどり着いたのは14:54。緑野村からのバス停の数が16個もあったので、どれだけ時間がかかるのだろうと心配だったが、16分で着いてしまった。快線3号(快线3号Kuàixiàn sān hào)というバスに乗った。これだと蘇州駅(苏州火车站Sūzhōu huǒchē zhàn)まで行ける。運賃は2元。

蘇州駅と言っても着いたのは蘇州北広場バスターミナル(苏州北广场汽车客运站Sūzhōu běi guǎngchǎng qìchē kèyùn zhàn)というところ。太湖湿地公園からは1時間ほどで着いた。歩いてすぐのところに蘇州駅の北口があったのでそこから地下鉄でホテルに戻った。

最後にこの日、太湖への旅で使った交通費をおさらいしておこう。

  • 地下鉄:0元(市内中心部→蘇州楽園駅)
  • トラム:3元(蘇州楽園駅→龍康路駅)
  • 路線バス:1元(龍康路駅→太湖湿地公園)
  • 徒歩:0元(太湖湿地公園→緑野村)
  • 路線バス:1元(緑野村→太湖湿地公園)
  • 路線バス:2元(太湖湿地公園→蘇州駅)
  • 地下鉄:0元(蘇州駅→市内中心部)

地下鉄は旅游卡で乗り放題なので初日に支払った35元(約580円)のみ。地下鉄以外でこの日かかった交通費は合計で6元(約96円)。なんともお得な旅だった。

以上、蘇州散策記2~太湖をめぐる旅~でした!

このページをシェア

スポンサーリンク